吹上奇譚レビュー|フィクションのなかに散りばめられた現実とのシンクロに引き込まれる

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秋晴れの気持ちいいこの頃、

吉本ばななさんの新刊を読みました。

吹上奇譚(ふきあげきたん) 第一話 ミミとこだち」という本です。

 

少しネタバレもあるかもしれないので、

ネタバレは嫌だという方は、ここでポチッと閉じてくださいませ。

 

でもなるべく具体的な内容には触れないようにしながら、

読んだ感想や読了後思ったことを書いていきます。

私は普段小説を読むことが少ないのに、心惹かれたワケ

私、普段小説を読みません。

ほんとにめったに読まない。年に1冊読むか読まないか。

 

理由はフィクションにあまり興味がないからです。(漫画は読みます 笑)

どちらかというと、実生活につながる本を読むことが多いです。

 

と言っても、眉唾もののと思われがちな

スピリチュアル系の本やトンデモ科学本とか。

あと仕事柄、参考書を読んでいることも多いです。

でも、一番多いのは、漫画やブログです。

 

そんな私がなぜこの小説を手に取ったのか。自分でも結構ふしぎ。

(正確にはkindleでダウンロード)

 

 

吉本ばななさんと言えば、エッセイが多い印象です。

あとは、ゲリー・ボーネルさん(アカシックレコードのすごい人)との対談本

読んだことを、今思い出しました。

吉本ばななさんを活字で一番よく触れたのは、その対談なんだと思います。

 

というわけで私のなかでは、

吉本ばななさんはスピリチュアリストです。

 

吉本さんの書くファンタジーのなかには、

見えない世界の「現実」が巧みに織り込まれているという確信がありました。

 

そういう確信から、この小説を読もうという気持ちになったのです。

フィクションですが、私にとってはどこか現実めいているように感じました。

実際、読み終わってもどこか現実の香りがしてしまいます。

それが吉本ばななさんの上手さだと思いますが。

夢見という能力の原型は、映画「トゥモローランド」にも見られる

※少しネタバレあるかも。

 

2015年に公開された「トゥモローランド」という映画があります。

見たことありますか?

陰謀論や聖書の謎が散りばめられている面白い映画です。

モニターに世界中の危機が映される秘密の部屋があります。

 

吹上奇譚に出てくる夢見という能力とシンクロしているように思えました。

夢見では眠っていながら、現実とリンクしたり、

思った相手をモニターのようなもので見れるんです。

  

とある信頼しているアカシックレコードリーダーさんの

お話ともリンクしていました。

 

夢のなかでこれまでの人生や前世であったことなどが 、

書物となって現れるというものです。

 

この夢見という能力は、吹上奇譚においては

重要なファンタジー要素ですが、

どこかで現実にある何かと通じていると思えるような

描かれ方がしてあって、ワクワクします。

長編で今後も続くので、とても楽しみです。

いやはや、本当におもしろかった。

まとめ

スピリチュアル好きにも、ファンタジー好きにもおすすめしたい本です。

kindleだと300円ぐらい安く買えます。専用端末ではなくiPhoneアプリで読み切りました。

吉本ばななさんとゲリー・ボーネルさんの対談本はこちら。

3年ぐらい前にゲリー・ボーネルさんの本を片っ端から読んでいた時に読んだ本。

二人の会話を横で聞いているような感じで読めました。

 

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