またの名を「100m道路」。
南区の比治山麓にある鶴見橋から中区を通り越して約4キロに
伸びる平和大通りはその昔防火帯でした。
防火帯というのは、建物を取り壊して
だだっぴろい土地を作ってだだっぴろい土地を作ったのです。
そして、その少し前には、たくさんの人がそこに住んでいました。
今の平和大通りというのは、4車線の車道と
左右には公園やベンチ、木漏れ日が気持ちのよい散歩道など
豊かな緑地帯が広がっています。
わたしは、散歩をしたり、朝の通勤でヒヤヒヤしながら
平和大通りと親しんでいます。
春にはフラワーフェスティバル。
これは、カープの優勝パレードをきっかけに始まった
GWに開かれるお祭り。
夏はとうかさん。
これは夏祭り。ちょっと平和大通りはメインではないけど。
その時期にはやぐらなどが平和大通りからも見えて、
ああとうかさんだなあと乙女の浴衣への期待が高まる季節。
日本では浴衣商戦のはじまりなんだとどこかで聞きました。
秋にはえびす講。
秋祭り。木枯らしが寒いけど、
もうすぐ冬なんだと思ったら、たこ焼きもはふはふおいしいです。
冬はドリミネーション。
平和大通りの左右の緑地帯にたくさんのイルミネーションが展開。
恋人が本当に多くって、夜の散歩をすると心が荒む。
年中通していつも賑やかです。
こういう歴史を知って、今を歩いてみると、
騒がしい平和大通りも感慨深いものがあり、
いつまでたってもその歴史が消えることはないし、
良かったこと悲しかったことに、
それぞれ思いを馳せることは大事なことだと思います。
いつもここをそんなことを考えながら歩くと、
同じ道なのに、気づくことがあったり、悩みがすこんと解決したりする。
不思議だけど、いつもすごく新鮮な散歩道。
たまに、胸が苦しくなって、平和大通りを歩けなくなって、
本通りの方に入ったりもする。どこに行っても一緒なんだけど。
そこに誰か人がいるということが大きな気持ちの救いになるのです。