サルトルの実存主義に救われた話。初心者におすすめの哲学本。

本の感想

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こんにちは。

Eテレの「世界の哲学者に人生相談」という番組がおもしろいです。見ていますか?

私は基本的に悩みたがりな性格なので、含蓄に富んだ哲学者の言葉は沁みます。

一番響いたのはサルトルさんの「実存は本質に先立つ」という有名な実存主義のお言葉でした。

難しいことはよく分からないけど、実存主義について考えてみようと思います。

できるだけ簡単な言葉で。

生きづらい!と思っている人にとっては気持ちがすっと楽になる言葉だと思います。

私のやりたいことと、やらないといけないことが違ってて苦しい

心のもやもやの正体が「やりたいことと、やらないといけないことが全部違っていた」ということだと気づきました。

朝は好きなだけ寝たい

夜は眠たくなるまで夜更かししたい

人に指図されて働きたくない

ごはんを3食、食べたくない

お弁当が嫌いだ

制服やスーツを着たくない

初対面の人に笑顔であいさつとかしたくない、挨拶を大声でされたくない

私は女だけど女じゃない!

 

などなど挙げればもっとある。

これまでにあまのじゃくか!というくらいに反発心を抱いて生きてきました。

でもこんなふうに思う人って結構いると思います。

でもでも、嫌だけど別にやってもいいとか、やるのが普通だしと思ってやれてしまう人は社会のなかで上手に生きていくのだと思います。

実存とは私がただ「ある」ということ、本質とは「役割」

サルトルさんのお言葉「実存は本質に役立つ」がわかりにくいのは「実存」と「本質」が何を指しているか分かりにくいからです。

 

実存とは私がただ存在しているという事実のみを指します。

本質とは、「役割」と考えればわかりやすいです。

 

シャープペンシルの本質は「書く」という役割です。

書くという役割があって、ノックすると芯が繰り出され、握りやすいように程よい太さと長さの棒状のモノとして存在しているという具合です。

実存主義の何が私を救ったのか?

サルトルは実存主義で、モノは本質が先立つけれども、人間は違うと説いています。

人間は本質よりも実存が先立つのだと。

 

だから社会的に求められている役割(=本質)ではなく、自身のやりたいことをやるべきだと主張したのです。

この部分に救われました。

心に浮かんでくる本当にやりたいことをやってもいいんですから。

 

もちろん、他人を傷つけたり反社会的なことは他人や社会の実存(存在そのもの)に危害を加えることになるのでしてはなりません。

責任と自由は表裏一体です。

 

朝、寝続けたいならば、朝寝続けても暮らしていけるだけの仕事を自分で見つけてくるか、作らなければならないという具合に。

自由と責任から逃げることは「不誠実」なことであると、サルトルさんは説きました。

 

社会から求められる役割は幻想に近いと思っています。

例えば勉強とか、結婚とか、仕事とか。

そうしないといけないと自分で思い込んでいて、その幻想に押しつぶされそうになっていました。

 

実存主義を詳しく知る前に、自分のやりたいことをやっていいんだ!という結論に至ったのですが、どうにも不安。

きちんとわかりやすい言葉で権威のある人の言葉がほしかったんですよね。自信がないから。

 

わずかばかり残っていた心のもやもやが実存主義を知ることで取れました。

哲学はやっぱりおもしろい。

参考にした本

深く書いてあるわけではありませんが、さらりと概要を知ることができます。

サルトルについては6ページですが、世界の根源を考えたタレスから現代哲学のフーコーやドゥルーズまで32名の哲学者の思想を知ることができます。

時系列で書かれてあるので、哲学の大まかな変遷も捉えやすいかなと思います。

哲学とか興味あるけど、まず何読もう?って人におすすめです。

参考にしたわけじゃないけど、おすすめ哲学本

大人が読んでも読み応えあります。

物語風なので読みやすく、物語を読み進めていくなかで哲学の考え方に触れられる一冊。

児童書ですが、奥が深いです。そして結構分厚い。読書感想文にしてもいいかもしれない。

用語辞典です。

絵がシンプルながらもかわいい一冊。

哲学は何かと言葉の意味のよく分からない単語が出てくるので、哲学用語が図とともに解説されていてわかりやすいです。

CAKESで連載されていたユニークなキャラのソクラテスとさとるの哲学対話。

対話形式なので、すごーく読みやすいです。

日常の疑問で哲学するので、具体的でわかりやすいです。ソクラテスさんのキャラに癒やされました。

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